パソコンが熱くなると遅くなるのは本当? パソコンミステリー講座 5

本記事は一部AIを使用し、運営者が確認・編集しています。
0.ブログ全体のアイキャッチ画像
※本記事掲載の画像はイメージです。実際と異なることがあります。
はじめに

7月の午後、麦茶を片手にノートパソコンを開くと、マウスの矢印がワンテンポ遅れてついてくる。ファンは「ゴーッ」と唸りっぱなしで、キーボードの奥がじんわり熱い。「夏になるとパソコンが遅い気がする」、そんな経験はありませんか。

この記事では「パソコンは熱くなると遅くなる?というのは本当か」という謎を、ソフトウェア開発40年超の元エンジニアのヒロが、仕組みの根っこから種明かしします。むずかしい専門用語は使いません。

先に少しだけ明かすと、遅くなるのは気のせいではありません。しかも故障でもありません。パソコンは、ある理由があって「わざと」遅くなっているんです。その真相を、一緒に推理していきましょう。

※本記事Windowsパソコンを前提にしています。

【はじめに読んで下さい】(免責事項)

記事の内容について
本記事は、筆者(ヒロ)の実体験や調査をベースに構成しています。ただし、読者の皆様に分かりやすく解説するため、また筆者や関係者のプライバシーを保護するため、登場人物・時期・環境・金額などの細部を一部変更したり、一般的な事例やフィクションを織り交ぜたりしている場合があります。すべての記述が筆者の個人的な事実そのままとは限りません。

また、記事内に登場する人物(テル・タケシなど)は、内容を分かりやすくお伝えするための架空のキャラクターであり、実在の人物との会話を記録したものではありません。

損害等の責任について
当ブログをご利用になったこと、または掲載情報に基づいて読者様が起こされた行動により、いかなる不利益や損害(金銭的損失を含む)が生じた場合におきましても、筆者は一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

そのほか、情報の正確性、設定・操作時の注意(バックアップの推奨)、商品レビューの位置づけ、アフィリエイトリンクの利用などの詳細は「免責事項」をご覧ください。

目次

1. 夏になるとパソコンが遅い 気のせい?それとも本当?

1. 夏になるとパソコンが遅い。気のせい?それとも本当?

今回の謎も、いつものようにテルさんが持ち込んでくれました。ヒロのパソコンミステリー講座、第5話の始まりです。

テル

ヒロさん、夏になるとうちのパソコンがすごく遅いのよ。熱のせいって聞いたけど、本当かしら?

ヒロ

気のせいではありませんよ。実はそれ、パソコンの世界ではちゃんと理由のある現象なんです。

タケシ

えー、機械なんだから暑さなんて関係なくないっすか?気のせいっしょ。

タケシくんのように「機械が暑さでバテるわけがない」と思っている方、実は多いんです。ところが今回ばかりは、テルさんの体感が正解。順を追って見ていきましょう。

1.1 結論: 熱くなると遅くなるのは「本当」です

結論から言います。パソコンは熱くなると、本当に遅くなります。これは思い込みでも都市伝説でもなく、Windowsパソコンにもともと備わっている仕組みによる現象です。

ただし、ここからが今回のミステリーの本番です。遅くなるのは部品が熱でバテているからではありません。パソコンが自分の意思で、わざと速度を落としているんです。

「わざと?機械が?」と思いますよね。この不思議な真相にたどり着くために、これから2つの手がかりを集めていきます。40年この世界でご飯を食べてきた私が保証しますが、種明かしを聞けば「なるほど、よくできてる」と膝を打つはずですよ。

1.2 「遅い」と感じる典型的なサイン3つ

推理を始める前に、まずは現場検証です。熱が原因で遅くなっているとき、パソコンは次のようなサインを出していることが多いんです。

  • ファンの音が急に大きくなり、なかなか静かにならない
  • キーボードの奥や本体の底面が、触ってわかるほど熱い
  • 動画やビデオ通話がカクカクする。文字入力までもたつく

ひとつでも当てはまった方は、この先を読む価値がありますよ。3つとも当てはまった方、ご安心ください。この記事はまさにあなたのために書いています。

2. 第一の手がかり ファンの音は「悲鳴」ではなく「防御」

2. 第一の手がかり: ファンの音は「悲鳴」ではなく「防御」

最初の手がかりは、あの「ゴーッ」というファンの音です。多くの方がこの音を「壊れる前兆では」と心配しますが、実はまったく逆の意味を持っています。

2.1 ファンが激しく回るのは冷やそうと頑張っている証拠

ファンの音が大きくなるのは、パソコンが内部の熱を外へ逃がそうと風量を上げているからです。悲鳴ではなく、防御の音なんですね。

私たちが暑い日に扇風機を「弱」から「強」に切り替えるのと、やっていることは同じです。パソコンの中では、内部の温度に合わせてファンの回転数が自動で調整されています。暑くなれば強く、涼しくなれば弱く。実によく働く扇風機係です。

現役時代、サーバールームで何百台ものマシンが一斉にファンを唸らせる音を聞いてきましたが、あれは機械たちの「今ちょっと頑張ってます」という業務報告みたいなものでしてね。うるさい日ほど、ちゃんと仕事をしている日なんです。

2.2 つまりパソコンは「自分の体温」を知っている

さて、ここで探偵の目を光らせてほしいんです。「暑くなったらファンを強める」という芸当ができるということは、ひとつの重大な事実を意味します。

パソコンは、自分の体温を自分で把握している、ということです。体温がわからなければ、ファンをいつ強めればいいか判断できませんからね。では、その体温計はどこにあるのか。これが第二の手がかりにつながります。

ファンがうるさいのって、壊れかけのサインじゃなかったんすか?

逆ですよ。あれは本体を守ろうと働いている音です。ただし、ガラガラという異音なら話は別ですけどね。

3. 第二の手がかり CPUは自分の体温を常に測っている

3. 第二の手がかり: CPUは自分の体温を常に測っている

第二の手がかりは、パソコンの頭脳であるCPUの中に隠されています。ここが今回の謎の核心部です。

3.1 CPUには体温計(温度センサー)が組み込まれている

CPUはパソコンの頭脳ですが、同時にいちばんの発熱源でもあります。頭をフル回転させるほど熱くなる。これは人間もパソコンも同じですね。

そこで設計者たちは、CPUの中に温度センサー、いわば体温計を最初から組み込みました。CPUは働きながら、常に自分の体温を測り続けているんです。そして危険な温度に近づくと、それを自分で察知できるようになっています。

「機械のくせに体温を気にするなんて」と笑ったタケシくん、人間より健康管理は几帳面かもしれませんよ。なにしろ1秒も休まず測り続けていますからね。

3.2 真夏のマラソンランナーは倒れる前にペースを落とす

では、危険な温度に近づいたCPUはどうするのか。ここで思い浮かべてほしいのが、真夏のマラソンランナーです。

炎天下のレースで、賢いランナーは無理をしません。体が熱くなりすぎたと感じたら、自分からペースを落として体温の上昇を抑えます。倒れて棄権してしまえば、そこですべてが終わりですからね。スピードを緩めてでも、完走することを選ぶわけです。

CPUもまったく同じことをします。体温計が「危険な温度に近い」と告げたら、自分から処理のスピードを落として発熱を減らすんです。走る速さは落ちますが、倒れることはない。これが、夏にパソコンが遅くなる正体です。

3.3 この仕組みの名前は「サーマルスロットリング」

この「熱くなったら自分で速度を落とす仕組み」には、ちゃんと名前があります。サーマルスロットリングといいます。サーマルは「熱の」、スロットリングは「絞ること」という意味です。

名前は少々いかめしいですが、覚えなくても大丈夫。この記事ではこのあと「速度制限」と呼んでいきますね。興味のある方だけ、下の補足をどうぞ。

もう少し詳しく: 速度制限の技術的な中身(読みたい方だけ)

CPUには「クロック周波数」という、1秒間に何回計算の拍子を刻むかを表す数値があります。速度制限がかかると、CPUはこのクロック周波数と電圧を段階的に引き下げます。消費する電力が減れば発熱も減る、という理屈です。温度が下がれば、周波数は自動的に元へ戻ります。つまり一時的な「省エネ運転」であって、部品が劣化して遅くなったわけではないんですね。

4. 真相 遅くなるのは故障ではなく「わざと」だった

4. 真相: 遅くなるのは故障ではなく「わざと」だった

それでは、集めた手がかりを並べて、真相をまとめましょう。今回の謎、種を明かせばこういうことでした。

4.1 遅くなるのは壊れないための安全装置

パソコンが熱くなる。CPUの体温計がそれを検知する。危険な温度に近づく前に、CPUが自分から速度を落として発熱を抑える。その結果、体感として「遅い」と感じる。これが事件の全容です。

つまり「熱くなると遅くなる」は、故障でも劣化でもなく、壊れないために最初から組み込まれた安全装置が、正常に働いている証拠なんです。遅くなったパソコンは、むしろ設計どおりの立派な仕事をしています。

私はこの設計を、実に美しいと思うんですよ。40年ソフトウェアを作ってきた人間から見ると、「性能を犠牲にしてでも本体を守る」という判断をあらかじめ機械に仕込んでおくのは、設計者の優しさなんです。全力疾走で倒れる英雄より、ペースを落として完走するランナーを選んだ。合理的で、そして誠実な設計だと思いませんか。

よかったわ。じゃあ、うちのパソコンは壊れかけじゃなかったのね!

そうです、安心してください。ただし、ひとつだけ注意してほしいことがあるんです。

4.2 「熱で遅くなる」と「熱で寿命が縮む」は別の話

ここは大事なところなので、きちんと区別してお話しします。熱による速度低下そのものは、一時的な現象です。パソコンが冷えれば速度は元に戻ります。その場限りの安全運転ですから、過度に心配する必要はありません。

一方で、高い温度にさらされ続けること自体は、長い目で見ると部品への負担になるとされています。人間でいえば、真夏に一日ペースを落として歩くのは問題なくても、毎日炎天下で暮らし続ければ体に響く、というイメージですね。

ですから結論はこうなります。たまに遅くなるのは心配いらない。でも「しょっちゅう遅くなる」状態は、熱がこもる原因がどこかに潜んでいるサインなので、放置しない方がよい。というわけで次の章では、その「熱がこもる原因」を洗い出していきます。

5. では、なぜ熱がこもるのか 容疑者は4人

5. では、なぜ熱がこもるのか。容疑者は4人

真相はわかりました。しかし事件にはまだ続きがあります。「そもそも、なぜあなたのパソコンはそんなに熱くなるのか」。捜査線上に浮かんだ容疑者は4人です。

なお、ここで挙げる原因と対策は、dynabook公式サイトの解説NEC LAVIE公式サイトの解説でも紹介されている、いわば定番の顔ぶれです。

5.1 容疑者① 通気口のホコリ

第一の容疑者は、通気口にたまったホコリです。パソコンは通気口から空気を吸い込み、熱い空気を吐き出して体温を調節しています。人間の呼吸と同じですね。

ところが長年使ううちに、この通気口や内部のファンにホコリが積もっていきます。マスクを二重三重にして走るようなもので、いくらファンが頑張っても熱を逃がしきれません。何年も掃除した記憶がないパソコンでは、まっさきに疑うべき容疑者です。

5.2 容疑者② 設置場所(布団・ひざの上・壁ぎわ)

第二の容疑者は置き場所。心当たりはありませんか。ソファに深く腰かけて、ひざの上にノートパソコン。あるいは、お布団の上で寝ころびながら動画鑑賞。快適なんですよね、あれ。

ですが、多くのノートパソコンは底面や側面から空気を吸っています。柔らかい布や足の上に置くと、その吸気口がぴったり塞がれてしまうんです。口と鼻を押さえられて走らされているようなものですから、熱がこもるのも当然ですね。壁にぴったり寄せた配置や、直射日光の当たる窓ぎわも同罪です。

5.3 容疑者③ 経年劣化(冷却部品の衰え)

第三の容疑者は年月です。長年使ったパソコンでは、冷却ファン自体の働きが弱ってきたり、CPUの熱を逃がすために塗られている「グリス」という熱伝導材が乾いて効きが悪くなったりすることがあります。

新品の頃より熱くなりやすく、その分だけ速度制限もかかりやすくなる。「買った頃はこんなに遅くなかったのに」の一因はここにもあるわけです。このあたりの話は、第4話「パソコンを買った日が一番速いのはなぜ?」で詳しく推理する予定ですので、お楽しみに。

ひとつ注意です。内部のホコリ取りやグリスの塗り直しのために本体を分解するのは、おすすめしません。ここはメーカーや修理店といったプロの領域です。私たちが手を出すのは「外から届く範囲」まで、と覚えておいてください。

5.4 容疑者④ 夏の室温

最後の容疑者は、ずばり夏そのもの。パソコンの冷却は、まわりの空気を吸い込んで行われます。室温が35度もあれば、吸い込む空気そのものが熱いのですから、冷却の効率が落ちるのは道理ですね。

「夏になると遅い」という体感は、この容疑者④と、他の容疑者たちの共犯で起きていることが多いんです。ホコリがたまり、置き場所も悪く、そこへ猛暑が加わって、ついに速度制限が発動する。単独犯ではなく共犯事件、というのが実態に近いですね。

6. 今日からできる熱対策(Windowsパソコン向け)

6. 今日からできる熱対策(Windowsパソコン向け)

容疑者がわかれば、対策は簡単です。お金のかからない順に4つ紹介しますね。なお、この章はWindowsパソコンを前提にしています。Macでは冷却の設計や確認方法の事情が異なりますので、その点だけご承知おきください。

6.1 対策① 置き場所を変える(今すぐ・無料)

いちばん簡単で、いちばん効果を実感しやすいのがこれです。今この瞬間からできますよ。

STEP
硬く平らな机の上に置く

布団・ソファ・ひざの上は卒業です。底面の吸気口に空気の通り道を確保しましょう。

STEP
壁や物から離し、直射日光を避ける

排気口の前に物があると熱い空気が逃げられません。窓ぎわの日なたも避けましょう。

STEP
底面を少し浮かせる

ノートパソコン用のスタンドや台で底面に隙間を作ると、空気の流れがぐっと良くなります。

たったこれだけ?と思うかもしれませんが、吸気口と排気口の風通しは冷却の生命線です。置き場所を変えただけで熱のこもり方が変わることは、メーカーの公式サポートでも案内されている定番の改善策なんですよ。

6.2 対策② 通気口のホコリを取る(ほぼ無料)

次は容疑者①のホコリ対策です。ただし、合言葉は「外から届く範囲だけ」。分解は絶対にしません。

手順はシンプルです。まずパソコンの電源を切り、電源ケーブルを抜きます。それから本体の側面や底面にある通気口を覗いて、ホコリが見えたら、エアダスター(スプレー式の空気)で外側から吹き飛ばすか、乾いた柔らかいブラシでそっと取り除きます。

これだけでも、詰まっていた「呼吸の通り道」が開くことがあります。年に1〜2回、大掃除のついでにやる習慣にするのがおすすめですよ。奥の方のホコリが気になる場合は、無理をせずメーカーや修理店の清掃サービスに相談してください。

6.3 対策③ 部屋を涼しくする+冷却グッズを検討する

容疑者④の夏対策は、人間の熱中症対策と同じ発想でいきましょう。エアコンや扇風機で部屋の空気を涼しくする。これはパソコンにとってもありがたい環境です。

もう一歩踏み込むなら、ノートパソコン用の冷却台という道具もあります。ファン付きの台の上にパソコンを載せて、底面から風を送る仕組みです。置き場所の改善と底上げを兼ねられるので、夏場に長時間使う方には検討する価値があります。ただし、どんな環境でも必ず効果が出るとまでは言えませんので、まずは無料の対策①②を先に試すのが順序ですね。

ひとつだけ警告です。保冷剤や氷で直接冷やすのは絶対にやめてください。急に冷やすと内部に結露、つまり水滴が生まれて、故障の原因になり得ます。汗をかいた機械は、人間と違って拭いてあげられませんからね。

6.4 対策④ パソコンの負担そのものを減らす

最後は発熱の元、つまり「CPUの働きすぎ」を減らす対策です。使っていないアプリや、開きっぱなしのブラウザのタブを閉じる。これだけでCPUの仕事量が減り、発熱も減ります。

しばらく再起動していない方は、一度再起動するのも効きます。目に見えないところで動き続けていた作業がリセットされて、CPUが一息つけるんです。このあたりの詳しい種明かしは、第2話「調子が悪いとき、なぜ再起動すると直るのか?」の回で扱う話とつながっていますね。

冷やす工夫と、頑張らせすぎない工夫。熱対策はこの2本立てで考えるといいですよ。

7. それでも遅いままなら 故障・寿命との見分け方

7. それでも遅いままなら。故障・寿命との見分け方

ここまでの対策を試しても改善しない場合、熱以外の犯人がいる可能性も出てきます。慌てて買い替える前に、順番に切り分けていきましょう。

7.1 タスクマネージャーでCPUの働きぶりを見てみる

Windowsには、CPUがどれくらい働いているかを覗ける「タスクマネージャー」という窓口があります。難しい操作は不要で、見るのは1か所だけです。

STEP
タスクマネージャーを開く

キーボードの「Ctrl」と「Shift」と「Esc」を同時に押します。

STEP
「パフォーマンス」を選ぶ

画面の左側(または上部タブ)から「パフォーマンス」を選び、「CPU」をクリックします。

STEP
「使用率」の数字を見る

何もしていないのに使用率が常に100%近いなら、熱ではなく「働かせすぎ」が疑われます。

涼しい部屋で、本体も熱くないのに遅い。そしてCPU使用率が高止まりしている。そんなときは、熱ではなく裏で動いているソフトなど、別の原因の可能性が高くなります。逆に、熱いときだけ遅いなら、今回の記事の筋書きどおりというわけです。

7.2 メーカー・修理店に相談する目安

次のような症状があるときは、自力での対策を切り上げて、プロに相談する段階だと考えてください。

  • 置き場所や掃除を見直しても、涼しい部屋でも頻繁に遅く、本体が熱い
  • ファンからガラガラ・カタカタといった異音がする
  • 使用中に勝手に電源が落ちることがある

内部のホコリの徹底清掃や、ファン・グリスといった冷却部品の交換は、メーカーや修理店の得意分野です。餅は餅屋、パソコンの内臓はプロに。ここは割り切りましょう。

7.3 長く使ったパソコンなら買い替えも選択肢のひとつ

使用年数が長く、経年による冷却能力の低下が進んでいる場合は、修理費用と相談のうえで買い替えを検討するのもひとつの合理的な判断です。無理な延命にお金をかけるより、結果的に安くつくこともあります。

ただし、これはあくまで最後の選択肢。この記事で見てきたとおり、「熱で遅い」の多くは置き場所とホコリと季節の共犯事件です。まずは無料でできる対策から、順番に試してみてくださいね。

8. よくある質問(FAQ)

8. よくある質問(FAQ)
パソコンが熱いまま使い続けると壊れますか?

この記事で見たとおり、危険な温度に近づくと速度制限などの安全装置が働く設計になっているため、すぐに壊れる可能性は高くないとされています。ただし高温の状態が長く続くことは部品の負担になるとされていますので、頻繁に熱くなるなら置き場所の見直しやホコリ取りなどの対策をおすすめします。

ファンの音がうるさいのは故障ですか?

多くの場合は故障ではなく、内部を冷やそうとファンが頑張って回っている音です。ただし「ゴーッ」という風の音ではなく、ガラガラ・カタカタという異音がする場合は部品の不具合の可能性がありますので、メーカーや修理店への相談をおすすめします。

冷却台を使えばパソコンは速くなりますか?

熱による速度制限がかかっている状態なら、冷却によって制限がかかりにくくなり、本来の速度に近づく可能性があります。ただし遅さの原因が熱以外にある場合は効果を感じにくいため、「必ず速くなる」とは言えません。まずは無料でできる置き場所の見直しから試すのが順序です。

保冷剤や氷でパソコンを冷やしてもいいですか?

おすすめできません。急激に冷やすと内部に結露(水滴)が発生し、かえって故障の原因になり得ます。冷やすなら「部屋の空気を涼しくする」「風通しを良くする」という自然な方法にとどめてください。

デスクトップパソコンでも熱で遅くなりますか?

仕組みは同じで、デスクトップのCPUも温度センサーを持ち、危険な温度に近づけば速度を落とします。ただし本体が大きい分、冷却に余裕のある構造が多く、ノートパソコンより速度制限は起きにくい傾向があるとされています。

冬でも熱で遅くなることはありますか?

あります。室温が低くても、通気口がホコリや布で塞がれていれば内部に熱がこもるからです。「夏だから起きる」のではなく「熱がこもる環境だから起きる」というのが本質で、季節を問わず風通しとホコリ対策が大切です。

9. まとめ 遅くなるのは、あなたのパソコンが賢い証拠

9. まとめ: 遅くなるのは、あなたのパソコンが賢い証拠
おわりに

今回の謎解きをまとめます。パソコンは熱くなると本当に遅くなります。ただしそれは故障ではなく、倒れる前に自分でペースを落とす、賢い安全装置が働いている証拠でした。そして頻繁に遅くなるなら、ホコリ・置き場所・経年・室温という4人の容疑者を疑い、風通しの確保と掃除から手を付ける。これが今日の結論です。

まずは今日、パソコンの置き場所を見直すことから始めてみてください。それだけでも、あなたのパソコンはずいぶん呼吸がしやすくなるはずですよ。機械の仕組みは、知ってしまえば怖くありません。

「速さの謎」をもっと推理したい方は、姉妹編の第4話「パソコンを買った日が一番速いのはなぜ?」もどうぞ。経年でパソコンが遅くなっていく理由を、また別の角度から種明かしします。(第4話は近日公開予定です。公開後にこちらにリンクを設置します)

さて、次回のパソコンミステリー講座は「USBはなぜ一発で挿さらないのか?」。あの、上下を3回ひっくり返してようやく挿さる小さな謎に、正面から挑みます。どうぞお楽しみに。

シリーズ第1話をまだの方はこちらからどうぞ。

本記事の注意事項(免責事項)

最後までお読みいただきありがとうございました。本記事でご紹介した設定や操作、商品の使用感などは、筆者の環境・体験に基づくものであり、お使いの機器やソフトのバージョン、ご利用環境によって結果が異なる場合があります。なお、分かりやすさやプライバシー保護のため、記事内のエピソードや金額等の数値には一部フィクション・例示を含みます。設定変更やデータ操作を行う際は、事前のバックアップを忘れず、必ずご自身の判断と責任のもとでお試しください。当ブログの情報を利用したことによるいかなる損害についても、筆者は一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。詳しくは「免責事項」をご覧ください。

パソコンをお得に入手!
[マウスコンピューター]
パソコンを売却するとき!
[パソコン買取アローズ]
パソコンを廃棄するとき!
[リネットジャパン]
パソコン購入!
[マウスコンピューター]
パソコン売却!
[アローズ]
パソコン廃棄!
[リネットジャパン]
目次